スポンサーリンク

ON THE ROAD~プチひきこもりの明日に架ける橋

バツ2の私が経験を元に、色々綴っています

ドラマ『人間失格~たとえば、ぼくが死んだら~』

スポンサーリンク

 

私の好きな脚本家・野島伸司さんが書いたドラマの中に

過去にイジメに関する問題をテーマに綴られた社会派ドラマがありました。

 

そのドラマは1994年に放送されていたのですが

当時の世の中は、イジメの問題が深刻化し始めてきた頃で

色々と問題にはなっていても、何の解決策もなく

イジメに遭っている当事者の自殺という形で

終焉を迎えてしまうという悲しいニュースが

次から次に報道される時代になっていました。

 

そんな社会に向けて、問題定義をするかのように

このドラマは放送スタートしたのですが

その内容は、あまりにもセンセーショナルで

倫理的・道徳的にタブーとされる話題を数多く扱ったことから

視聴者からの批判が多かったので

ドラマ前半の視聴率は低迷していたんですけれどね。

 

でも、私は、当時幼い子供達を育てていた時期でもあったので

いつ、我が子がイジメに遭う側またはイジメをする側になってしまうか?

っと思うと、それを考えずにはいられず

その現実社会から目をそむけることも出来ずに

見入ってしまったドラマでもあったんです。

 

そのドラマというのが…。

 

ドラマ『人間失格~たとえばぼくが死んだら~』

 

人間・失格-たとえばぼくが死んだら- DVD-BOX

人間・失格-たとえばぼくが死んだら- DVD-BOX

 

 

そのおおまかなあらすじとは…。

 

 

名門私立中学校を舞台にした物語で、イジメ、体罰、虐待、自殺、父親の復讐、親子の絆などを描いた。

 

大きく分けると、前編(第1話から第6話まで)が名門中学での少年への陰湿、過激なイジメ問題を中心に描写。

後編(第7話から最終回まで)からは少年を殺した者達への、父親の復讐劇が中心に描写される。

 

東京の進学校・修和学園中等部。

比較的、裕福な家庭に育つ子供達が通う私立の名門男子校が物語の舞台である。

勉強熱心な生徒が成績トップを競い合うが、その様子はややヒステリックであり、それぞれの生徒の内面の陰を感じさせる

最近では、校内で飼育しているウサギが、血を抜かれて惨殺されるという陰惨な事件も起きていた。

大場家(主人公一家)はラーメン屋「なにわ亭」を開業し、この名門男子校に通うため、神戸から東京に引越しをしてきた所から話ははじまる。

 

 

 

具体的なストーリーについては↓こちら。

ja.wikipedia.org

 

このドラマは、子供どうしのイジメ問題を取り上げつつ

その他に

教師・宮崎(斉藤洋一)が1人の生徒に対して

自分の感情論で体罰を与えていたり

保身や嫉妬心を解消するために

自分・新見(加勢大周)の勝手な都合で

罪のないその生徒を罠に陥れて、追い詰めるような事柄も描いていてね。

 

出てくる人が、悪魔みたいな人だらけで極端すぎる面もあるんですけれど

世の中の悪って、こういうものなんだろうなっとも感じられました。

人の、そういったドロドロした感情が悪を生み出すというのか…。

 

そしてイジメに遭う少年・大場誠(堂本剛)が、これまた正義感が強くて

もともとイジメに遭っている少年・武藤(黒田勇樹)を庇ったことから

次にイジメのターゲットにされてしまうというね。

そういう理不尽な法則が生まれてしまうこと事態も悔しく感じます。

 

残虐なイジメや、教師・宮崎による体罰を受け続けることで

一時期、は不登校にもなるんですが

子供の頃から慕い尊敬していた

大好きな父親・大場衛(赤井英和)との絆を感じたことで

のことも思って「逃げない勇気」をもって

また学校に通うんですけれど、それが返って良くなかった。

悲劇の始まりになってしまったんです。

もうね。

そういう場合、自分の命を守るために逃げてもいいと思うんですよね。

 

親友だと思っていた友達・影山留加(堂本光一)

「イジメを指示する黒幕」と知った時に

は、そこでショックを受けると同時に誰も信じられなくなり

少年達に取り囲まれて逃げ場も失い

弾みで屋上から飛び降りてしまうんです。

そして残念ながら、そこで亡くなってしまうんですけれど。

 

でも、その後の学校側の対応の仕方が

現在でも実際に起きていますけれど責任転嫁して逃げているという状態で。

(あの頃から、そういう体質って変わっていませんね💦)

どうにも納得いかない

単独で自分で事実を究明していくんです。

 

そして…。

真相を知った時に、その怒りや憎しみの持って行き場がなく

息子を死に追いやった人達を法で裁くことが出来ないのであれば…と想い

自らの手で犯人たちを殺めていくようになるんです。

 

そんな風に復讐したくなる親の気持ち

不本意に死に追いやられた子供の親の立場になってみると

よくわかる気がしますよね。

 

でも、どんな理由があっても犯罪は犯罪なので

結局、は捕まってしまうんですけれどね。

それがまた切なく感じました。

 

この中に、必死でイジメの問題について取り組もうとする

新米担任教師・森田(桜井幸子)も出てくるんですけど

その性質が天然だったり、鈍感だったり

間が抜けていたり、立場も弱かったりして

真相をあばききれなくて、見ていて歯がゆい人だったんですよ💦

でも、最終回で、全生徒達に向けて

体育館の壇上で語ったセリフが凄く心にズッシリ響いたんです

 

そのセリフが↓こんなセリフでした。

 

 

大場誠君を殺したのはここにいるみんなです。
私を含めて、直接イジメにかかわった人。
からかうようにたきつけた人。
見て見ぬふりをした人。
知らなかった人。
ここにいるすべての人が大場君を殺したんです。


あなた達には実感がないんです。
生きてる実感がきっとないんです。
何か大きなものに流されて、自分がなんなのか分からないでいるんです。

 

人間なのか
自分の体の中に何色の血液が流れているのか
傷つけると痛みを感じるのか
それが分からないあなた達は
友達の体から赤い血が流れて
苦痛に顔を歪めて
孤独や絶望で表情を失っていくのを見てほっとするんです。
友達を傷つけることで、生きてる実感を感じようとするんです。


勘違いしないでください。
友達にいくら赤い血が流れていても、涙が溢れていても、それはあなた達自身じゃない。
あなた達は、人間だとは言えません。


みんなが…みんなが生まれたことだけで、もうとても素晴らしいことなの。
生きていることだけで、素晴らしいことなの。
自分自身の存在に、早く自分自身で気づいて!
素晴らしい自分の命と同じように、友達の命も素晴らしいことに気づいて!
自分を愛するように、友達も愛して!


ごめんなさい大場君…
あたしは…あたしはなんにもできない、あなたの死を… 。

  

 

本当に、このセリフで言われている通りですよね。

イジメをしている人達には

人を傷つけることでしか、生きている実感を味わえなくなっていることに気付いてほしい。

そしてイジメが起きていることに、見て見ぬふりしている人達には

それはイジメをしている人達と同等なことに気付いてほしい。

そのことを、このドラマを見ながら強く願ったりしました。

 

そして、イジメに遭って亡くなった誠自身の言葉も

最後に出てくるのですが。

 

 

 たとえば僕が死んだら、どうかこの事を忘れないで欲しい。
人を痛めつけ、傷つけても、決して君自信は救われはしないんだということを。
そこにはさらに無限の暗闇が広がり
差し伸べる手も、ついには見えなくなってしまうんだ 。

 

 

本当は、亡くなってからじゃ遅いんですけれどね…。

亡くなっても、加害者たち少年が罪の大きさに気付くかどうかさえわからなくて。

未だにイジメの問題が続いている世の中を見ていると

何だか虚しさを感じたりします。

その都度、このドラマを思い出してしまうんですけれどね…。

 

 

ここで名演技を見せてくれていたのが堂本剛さんで

彼は壮絶なイジメに遭い憔悴する難しい役柄を見事に演じていて

最初、ジャニーズ事務所所属とは知らず、劇団出身なのかと想い

いい役者さんになるだろうなっと思っていたんです。

ジャニーズ出身と知った時には、ちょっと複雑な気持ちになったんですけど

でも、この役柄を演じて以来、ファンになってしまったところがありました。

 

そして、主題歌がサイモン&ガーファンクルの「冬の散歩道」

最終回に流れた曲が「明日に架ける橋」だったんです。

 

Bridge Over Troubled Water

Bridge Over Troubled Water

  • サイモン&ガーファンクル
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

野島伸司さんが未来に希望を掲げたり紡いでゆきたい気持ちや

メッセージの表れだったんだと思いますけれど

その未来である現在も、イジメの問題が後を絶たないと思うと

根が深い問題なんだろうなと感じてしまいますね。

 

っということで、社会問題を取り上げた

ドラマ「人間失格~たとえばぼくが死んだら」についてでした。