ON THE ROAD~プチひきこもりの明日に架ける橋

バツ2の私が経験を元に、色々綴っています

ドラマ『女王の教室』

前回「好きな番組・ドラマ・映画」のカテゴリーで、私の好きな脚本家を挙げて、倉本聰さんの『北の国から』について綴りましたが…。

 

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今回は、遊川和彦さんの作品の中で、過激な内容でインパクトが強すぎて、社会を揺るがせた『女王の教室』をピックアップしてみることにしました。

 

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このドラマは、学園もので小学生と教師の物語を描いたドラマでしたが。

それまで見てきた金八先生のように温かい熱血教師系ではなくて

それとは真逆な冷血でむごい教師で、生徒に平気で罰を与えたり、人格否定とも思えるようなことを言い放っては、生徒を精神的に追い詰めるような鬼教師が出てきましたっけ。

 

今、そういうドラマを放送したら大問題になりますよね(^-^;

当時も、かなり問題になりPTAから放送を中止してほしいと言う抗議も殺到したようでしたけれど…。

 

鬼教師の阿久津真矢(天海祐希)は、普段から笑顔ひとつ見せることなく無表情で

魔女のように全身黒い衣装を身にまとって、見るからに怖そうでした(>_<)

着任早々、いきなり試験をして、点数が低い生徒達には雑用係を押し付けて、それを係ではない生徒が手伝ったりすると、その生徒にも罰を与えたりして、まるで昔の階級制度みたいでしたねぇ。

 

そういった厳しい制度を設けたことで、徐々に生徒同士の間にも亀裂が入り、敵と味方に分裂しあうようになったりして…。

わざと阿久津も生徒同士が争いあうように仕向けたりもするので

いったい、この教師の狙いは何なんだろうか?と疑問に感じたりしました。

 

そんな阿久津に反論して立ち向かおうとしたのが、お調子者で平和主義の神田和美(志田未来)と、普段はふざけてばかりいる楽観主義の真鍋由介(松川尚瑠輝)でした。

その2人が阿久津の攻撃のターゲットになることで、追い詰められていく姿が可哀想でしたねぇ。

そこまでしなくても…と思ったりもしました。

 

でもね。

生徒達に、色々と試練を与えている阿久津ではあるんですけれど

見ていくうちに、生徒達を戒める阿久津の言葉にハっと気付かされるんです。

よく阿久津が口にした言葉が

「いい加減、目覚めなさい」「イメージできる?」と言う言葉で

その言葉に続く話と言うのが、現代の社会の理不尽に思えるシステムや、現実を見つめてシッカリ自分自身で考えると言うことをしなければ、知らない間に勝ち組と負け組に振り分けられて、淘汰されてしまうと言うことだったりして、納得できる内容なんですよね。

 

一見、鬼みたいな教師なのに真実を語っていて、ややもすれば阿久津の取っている態度は、社会そのものの姿だったりするんじゃないか?って思えるんです。

相手が小学生で、まだ小さいからと言って甘い夢だけ見させていたら、大人になった時に、いざ競争社会に投げ出された時、闘う力は培われないですものね。

 

実際に社会は冷酷ですからね。

職場では査定されて、自分の価値は数字に出た結果でしか評価してもらえないですし

問題を起こせば降格されたり処分もされますし、力がなければ意見しても声は届かないですしね。

人間関係においても、腹を割って本音で話せる人は限られてきますし、表と裏を使い分けていかなければならなかったりします。

日々の暮らしにしても、貧富の差に、どう足掻いても打ち勝てないこともあります。

 

それがこれから未来に待ち構えている現実の社会であることを、阿久津は教えていたんですよね。

そして、壁にぶつかった時に、どう乗り切るのか?

自分自身で問題を解決する力を身に着けさせようとしていたんですよね。

 

そういった阿久津の本当の目的が垣間見れてきた時。

自分は嫌われてもいいから、生徒達を成長させたいと言う想いが伝わってきて、教育ってこういうことなのかもしれないなって感じました。

 

少し前に話題にもなりましたけれど「嫌われる勇気」がなければ、こんな風になれないですよね。

ついつい、人間は良い人ぶりたいところがありますから、同調してあげて、その場の雰囲気を良くすればいいかと取り繕いがちですけれど

本当に間違っていることは間違っていると言えて、ダメなものはダメと言える勇気って必要ですよね。

 

まぁ、あまり過激すぎても良くないですが(^▽^;)

 

このドラマを見て、そういったことを感じたりしました。

あくまでもドラマなので、阿久津みたいに、ここまで徹底することは難しいですけれどね。

 

そうそう、このドラマは、その後スペシャルドラマも放送されて

どうして阿久津真矢が、鬼教師になったのか?

  • エピソード1~堕天使
  • エピソード2~悪魔降臨

2回に分けて、その経緯が描かれていました。

 

 

 

最初は、阿久津も普通に優しい教師だったんですよねぇ。

どちらかと言うと、良い教師ぶっていたところもあったかな?

そんな中途半端な優しい態度が裏目に出て、生徒が事件を起こしたことだったり

いったん教師をやめて結婚に逃げてみたものの子育てで躓いて、挙句に我が子を失ってしまったりして

自分のいたらなさや欠けているものが何かを感じていく中で、阿久津は変わっていくんですよねぇ。

 

ストーリー全体を通して、脚本を手掛けた遊川さんの社会に対するメッセージを感じたドラマでした。

 

ちなみに、現在放送されている遊川さん脚本の『ハケン占い師~アタル』

志田未来さんが出演しているんですけれど、その役の名前が❝神田かずみ❞で、このドラマの志田未来さんの役名と同じなんですよね~(*^^*)b

和美が大人になった姿なのかな?と思っちゃいました( *´艸`)

 

遊川和彦さんの作品も奥が深い作品なので、今後もチェックしていきたいです(*^_^*)